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事業紹介
並列生物情報処理イニシアティブ(IPAB)の会員構成は、医療・製薬、IT関連、計算機・電気メーカーなど産業界からの参加が約6割と過半数を占め、大学・国立研究所等が約2割、ベンチャー企業が約2割となっています。IPABの使命は、生物データの情報処理を行うためのバイオインフォマティクス技術と、その高速化を実現する先端的計算技術に関する、知識の啓蒙と共有にあります。産業界と学術界の力をまとめて、並列生物情報処理においてイニシアティブをとる組織として活動しています。
IPABではこれまで、毎年シンポジウムを主催し、並列生物情報処理に関する最新の情報を届けてまいりました。今後も引き続き、様々な分野との連携を図る上で必要な情報の発信を行ってまいります。
シンポジウム
シンポジウムでは、著名な講演者の方に、それぞれの専門的な分野に関する講演を依頼してきました。主にHPCと生物の2つの分野で、その年に話題となるトピックを講演していただきました。各年における、講演者のタイトルとご所属は、以下の表にある通りです。また、このほかにも特別講演や一般講演などの多彩な講師陣による講演を実施してきました。
基調講演
(基調講演のみ抜粋して記載)
開催年 |
講演タイトル |
講演者 |
2014年
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コンピューターでインフルエンザウイルスの変異を予測する |
伊藤公人 北海道大学
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2013年
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エクサスケール・コンピューティングと創薬オープンイノベーション |
青木尊之 東京工業大学 |
2009年 |
Fragment-Based Drug Discoveryによる創薬
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折田正弥 アステラス製薬
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2008年
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GPGPUによる医用画像処理について
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荻原兼一 大阪大学 大学院情報科学研究科 |
2007年 |
次世代スーパーコンピュータ開発プロジェクトの現状と生命科学への応用 |
姫野龍太郎 理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部 |
2006年 |
HPCの方向性“Future Direction of HPC |
小柳義夫 工学院大学情報学部部長 |
2006年 |
Grid-Enable in silico High-Througthput compound screening against Influenza A Neuraminidase |
Ying-Ta Wu, PhD |
2005年 |
バイオナノ素子としてのDNA |
杉本直己 甲南大学理工学部機能分子化学科教授 |
2005年 |
常識を破る --ナノテクで錬金術-- |
川添良幸 東北大学 金属材料研究所教授 |
2004年 |
ゲノム医科学とシステム生物学の課題 |
新井賢一 東京都臨床医学総合研究所 研究統括顧問 |
2003年 |
アレイデータを基盤とする遺伝制御ネットワーク |
久原哲 九州大学農学研究院遺伝子資源工学部門 教授 |
2002年 |
使えるグリッド、作るグリッド |
グリッド協議会 会長 関口智嗣 |
シンポジウムでは、パネリストによるディスカッションを開催してまいりました。これまで、開催したパネルディスカッションのテーマは、下記の表にあるとおりです。
パネルディスカッションテーマ
開催年 |
テーマ |
2009年 |
これからの10年~技術動向とビジネスチャンス
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2008年
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2007年
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2006年
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バイオインフォマティクスはビジネスになるか? Part2
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2005年 |
バイオナノはシリコンコンピュータを越えられるか! |
2004年 |
大規模計算による分子シミュレーションの新展開 |
2003年 |
生体ネットワーク解析に役立つIT技術とは? |
2002年 |
バイオビジネスの将来―グリッド技術はバイオインフォマティクスに何をもたらすか? |
2000年 |
並列計算はバイオインフォマテックスを救えるか |