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概要

並列生物情報処理イニシアティブ(IPAB)について

 我々は、生命科学が革命的に発展しつつある現在、並列処理やグリッド技術などの最先端の情報工学の手法を活用することにより生命科学の難問の解決に貢献し、その成果を産業化することに興味を持っているグループです。1999年に任意団体として出発した並列生物情報処理イニシアティブ(IPAB)は、 生物データの情報処理を行うためのバイオインフォマティクスの技術とその高速化を主なテーマとして、先端技術の啓蒙と社会還元の方法を議論して参りました。この分野に興味を持つ個人会員と、計算機メーカー、製薬企業、ソフトウェア会社などの法人会員が集まり、様々な活動を行っています(詳しくは「事業紹介」をご覧ください)。

 21世紀は生命科学の時代と言われます。ヒトや各種生物のゲノムDNA配列を高速に決定することが可能となり、また生体内のタンパク質や化合物な どの複雑な相互作用をシステム的に理解する試みが進んでいます。これらの科学的な知見は、医療、創薬、新素材開発、食糧・エネルギー問題の解決などに広く応用されています。半導体技術が20世紀後半に世界を変えたように、バイオテクノロジーが21世紀の多くの社会技術を変えると言われています。

 しかし一方、生命のメカニズムはきわめて複雑であり、対象となる生物種・細胞種も膨大であるため、生物データは公開されているものだけでも既に何 十億件という膨大な数に及びます。これは均質のデータが何十億件か格納されているという従来の場面とは異なり、1件ずつが全く違う意味や知識を表している ので、様々な仮説を繰り返し立てては検証するといった膨大な計算が必要とされています。今では生物データの解析は、単に実験結果をまとめるお手伝いではな く、研究の方向性を決めるための重要な羅針盤になりました。指数関数的に増え続ける生物データから、意味のある情報・知識を抽出するためには、優れた数学 的手法とその高速実行とが益々重要になってきています。

 並列生物情報処理イニシアティブでは、このような学際的な新技術の開発を推進するため、会員相互の情報交換の場と、共同開発のための枠組みを提供することを目指しています。生命科学、医学、情報科学、制御工学などに関わる研究者や技術者と、コンピュータとその加速技術、製薬、素材開発などに関わる 様々な企業の関係者が集まり、互いが必要とする技術を語り合い、共同でプロトタイプを製作したり、プロジェクト立案をすることを目指しています。ぜひ、こ の分野に興味をもつ多くの個人・企業にご参加いただければ幸いです。

平成20年6月

特定非営利活動法人 並列生物情報処理イニシアティブ

理事長 秋山 泰

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