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医療情報学WG

当WGは、今後5-10年間のDNA配列シーケンシングのさらなる高速化に対応できる新たな情報処理技術についての情報を集約し共有する活動をおこないます。同時に、全ゲノム情報が基盤情報として用いられることによって医療のありかたや社会システムがどのように変わっていくかについて幅広い分野からの英知を結集した議論をおこない、それを通じて、大規模並列計算をはじめとする情報技術の必要性を喚起し、需要を開拓することをめざします。(主査 日紫喜光良)

 

WG設置目的

 

DNAポリメラーゼを利用した1分子シーケンシング技術の登場で、今後5-10年間に、1台のDNAシーケンサが1時間で読み取ることのできるDNA配列は1兆塩基にも達すると見込まれています。それほどの高速化が達成されれば、個人が自分の全ゲノム配列情報を明らかにすることの普及にはずみがつくでしょう。

それだけ大量な配列を有効に利用できるようにするためには、ゲノム全配列どうしを高速に相互比較したり、個体の医学的特徴との関連付けをしたりするためのデータの標準化、高速な解析方法、解析のためのツールやデータベースの整備などの新たな情報処理技術が必要だと考えられます。当WGは会員がそれらについての情報を収集し共有するための場です。

また、個人のゲノム配列を有効に解析するためには、集団のゲノム配列と医学的特徴についての知識が必要であり、そのためには大規模な集団のゲノム配列ならびに医学的特徴のデータベースが必要だと考えられます。そのようなデータベースを個人のプライバシーを保護しながら実現する方法を当WGにて議論することは有益だと考えます。

さらに、誰もが自分のゲノム情報を解析する時代がやってきたとして、医療や社会システムのありかたがどのように変わるのか、その中で情報技術産業がどのような役割を果たすのかについて、当WGが中心となって幅広い分野の識者を巻き込んで議論をしていくこと、また、それを通じて大規模並列計算をはじめとする情報技術の必要性を喚起し、需要を開拓することをめざします。

そのような、大量のゲノム配列情報を基盤として、医学的洞察を手がかりにして、大規模計算による医学の課題の解決に貢献します。そのために、大量の医学文献ならびに遺伝子発現情報も利用して新たな発見をおこなう方法についての情報収集もおこないます。

医療情報学WGの目標

WG活動内容

  1. 次世代超高速DNAシーケンシングに対応した配列解析方法、データベース等についての情報収集と、シーケンシング・情報処理・医療などの分野間の相互交流の促進。
  2. 個人の配列情報や医学的特徴を有効に解釈するために必要な集団のゲノム情報・医療情報データベースについての議論と提案。
  3. 1人1ゲノム情報時代の医療や社会のありかたについての幅広い英知を結集した議論。
  4. 大量の医学文献ならびに遺伝子発現情報の創造的利用をめざした活動

参加組織

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